第494号(1997年1月1日号)| ▼ | ▼▼ | INDEX | HOME | フリーゾーンに中華街を建設 大田知事、台湾の視察団に表明
■台北=石垣を申請 台湾側航空路開設を発表 一行は知事に対し「香港に魅力があるのは自由な済活動が出来る点にある。沖縄は規制緩和だけでなく、税制面など規制を撤廃するというところまで広げてもらいたい。地理的優位性だけでなく、自由化に注目している。航空路線の新設、ノービザ制の実現を大いに希望している。物の交流、人の交流、お金の交流を重視している」と述べた。 これに対し、大田知事は「あらゆる機会をとらえて政府と折衝している。ノービザ制度については日本は現在五十ヶ国にノービザ制度を実施している。今年末から次年度予算が決定するころまでには結論が出るだろう」と述べた。さらに「那覇市にある自由貿易地域に中華街を中心としたアジアのグルメ街をつくる。また那覇市郊外に大規模なショッピングモールをつくることで政府とも話しを進めている」と表明した。 台湾の復興航空・林嘉政社長は「台北と石垣の間に航空路線を開設するよう政府に申請している。いつ許可になるか分からないが、沖縄側でも理解してもらいたい」と明らかにした。 大田知事は「石垣を中心とした八重山はいいところであり、空港や港の整備も日程に上がっている。是非実現させたい」と応えた。 台湾からの視察団には取材チームが同行しており、帰国後、連日、沖縄視察の報告記事や論説が新聞各紙で報道された。
| ▲ | ▼ | INDEX | HOME | 意欲旺盛! 観光関連施設 全県下で60の計画が進行中沖縄は観光開発計画が目白押しだ。その勢いは沖縄観光の熱気を感じさせる。バブル崩壊後、一時ダウンした開発熱も公共団体の開発計画に触発されたように民間も再び勢いを取り戻したようだ。輝く未来を先取りするように計画は県全体で六十にもおよぶ。バブル時と違って自治体が前面に出てきたことが特徴だ。 ■国際都市構想の実現に 高速船も夏には登場
■関心は新空港の行方 ホテル計画も多い
■新空港ビルが完成へ
■タラソ計画も
■牧志に25階建てホテル計画 モノレールに大きな期待
■中城公園を整備 与那原海岸を開発
■どう開発するか恩納通信隊跡 西海岸に巨大ホテル計画
| ▲▲ | ▲ | INDEX | HOME | 増えた増えたと喜んでいられない 飛行機の席もバスもない修学旅行修学旅行の大幅な増加で県内施設のなかには悲鳴を上げるところが出てきた。うれしい悲鳴もあるが、実際には時期が集中して一般団体の席が取れない、に始まり、バス不足、離島全体でホテル稼働率が低下するなど修学旅行のインパクトは複雑に観光業界に影響している。 ■集中が原因 急げ平準化の努力 十一月の県内主要ホテル稼働率(本紙調べ)は航空実績の微減を反映して、県内全体で一%前後の落ち込みとなったが、石垣で異変が起こっている。六ホテルの客室稼働率が七%減と県内平均を大きく上回る落ち込みとなった。 その要因のひとつは修学旅行にあるとJTA幹部はいう。 「この時期、東北や北陸から二十人、三十人という団体が順調に沖縄を訪れていた。しかし、修学旅行ブームで沖縄=大都市圏の座席がとれず、一般団体が那覇まで来れない。結果、那覇経由石垣の一般団体が減少している」という。 修学旅行は東京、大阪、福岡などの空港からどっと沖縄に向かうが、ほとんどが沖縄本島どまりで、離島には向かわない。沖縄=本土間の席はいっぱいになるが、県内線需要には結びつかない。 同様の現象が県内高級リゾートでも起こっている。 万座ビーチホテルは「今年から女子校の修学旅行を受け入れた」が、十一月の客室稼働率は西海岸全体が微増なのに、マイナスとなった。 修学旅行で座席がとれず、この時期の一般客が沖縄を敬遠しているのではないか、と見ている。 また、観光バスの不足も大きくクローズアップされてきた。 この時期、県内の小中学校も学校行事で観光バスを必要としている。もろに修学旅行シーズンと重なり、一般団体のバスにも影響が出ている。なかには、バスがとれずに修学旅行そのものを取りやめる学校も出てきた。 この状況に県観光文化局も頭を抱えている。「懸命に修学旅行を誘致してきたが、供給が間に合わないとなるとキャンペーンのあり方を変えなければならない」という。 修学旅行はこれまで沖縄県側も重視してさまざまな誘致策を展開してきた。十代で沖縄に来たら、次は新婚旅行に、家族旅行につながると期待してきたからだ。公立学校の航空機利用を促進し、各地で航空機の利用が解禁され、学校側にとっても便利な環境が整ってきた。 ところが、近年の平和学習ブームで沖縄を修学旅行の目的地とする学校が急増、県内の有力ホテルもこれまで修学旅行はとらないという方針だったところが、どんどん修学旅行を受け入れるようになった。 修学旅行の内容も、那覇まつりに参加する、ダイビングを体験する、ガマに入る…と多様化している。 同時にバス問題など受入体制の不備が指摘されるようになってきた。 そしてついに離島全体のホテル稼働率が減少するというところまで来ている。 県やOCVB、地域観光協会は「修学旅行の季節平準化」を求める方向で対策を検討しているが、日本全国で修学旅行の時期が学校行事として同じ時期に集中しており、これを動かすのは至難の業と見る向きも多い。 しかし、修学旅行の入込を良く見ると、確かに十、十一月など沖縄への修学旅行がピークになる時期があるが、八月や九月に実施している学校がないわけではない。 沖縄の最も沖縄らしい季節を体験することも学習の大きな目的であるととらえれば、他の季節への移動も検討する余地が大いにある。特に、平和学習で沖縄戦の模様を学ぶには、米軍が上陸して沖縄戦が終結するまでの四月〜六月は貴重な季節であると言える。沖縄戦当時の季節、太陽や雨、風を体験できるからだ。 また、夏休みの前後の七月や九月は沖縄はまだ盛夏だ。充分海を活用した修学旅行が企画できるだろう。 これら意味のある時期を逃すのはスキーをするのに八月に北海道を訪れるようなもので、旅行の目的そのものを練り直す必要がある。 また、修学旅行臨時便を運航するなどのテクニックも使えそうだが、「羽田の発着枠がなく難しい」と航空会社はいう。しかし、修学旅行は一年前から予定が決まっており、何らかの対策は打てるはずである。バスも近隣各県からフェリーで輸送する方法がある。これは現在のところ輸送コストがかかりすぎる、バスの運行には地域区分(A県のバスはB県では営業できない)があるなどの規制がある。輸送コストは海上運賃の自由化で解決可能だ。地域区分に関しては地元からの要請があればクリアできるという前例がある。飛行機もバスにも規制があって思い通りの活用がし にくいが、それこそ規制緩和を要求すべき段階に来ている。 また、学校側にさまざまな規制があって、どうしてもこの季節でなければならないという障害があるなら、学校のあり方全体にも規制緩和・自由化を要請すべき時期なのである。(本紙・渡久地明) このままでは修旅も一般も敬遠 OCVB、東京でヒアリングし警告OCVB東京事務所(山入端好盛所長)は「修学旅行に関するヒアリング調査」をまとめた。 この中で「沖縄へ来るはずの団体客が他道府県へ流出するなど問題を引き起こしており、近い将来このまま推移すると沖縄観光は修学旅行からも一般観光団体からも敬遠されることが必定」と警告している。 調査では受け入れ体制の改善策として、修学旅行・一般観光団体客の少ない一月などに現集中期の分散化を調整することから始める。その際、氷点下の都道府県から温暖な気候風土の体験を修旅の目的として位置付ける。一月はオフ期のため航空運賃は最大四五%割引可能で、父兄の負担軽減になる点を説得材料としている。 また、この期間バス・宿泊施設もオフ期料金を設定すべきと提言。現状の一般観光客の宿泊料金は修旅の約半値であると指摘している。実施時期の分散には業界の協力体制が不可欠である。 平和ガイドは関係市町村にも那覇市役所方式を推進することも提言。バス会社にも既存バスガイドに特別な訓練を行ってもらい専門職と位置付ける。 課題と対策ではさらに、修学旅行対象生徒数の減少を警告している。 修旅対象の全国の高校二年生は平成元・二年の百九十万人をピークに減少を続けており、平成十九年には百二十万人まで減少する。今後、国際化・国際交流の進展から海外への修旅の増大が予想され、沖縄との競合が予想される。 平和学習については今後の需要増が見込まれ、県職員を含め関係団体の職員の対応を求めている。 関連業界については、平成九年から航空運賃が最大四五%割引となるが、旅行代理店からは航空運賃、ホテルについて一般観光団体なみの料金を立てるべきとの要望がある。首都圏公立高校の修旅費用事例見積では一人当たり九万六千八百九十九円(航空機割引三五%)、宿泊料は一泊二食で九千円〜一万円で、客室単価は一般観光客より割高である。 修学旅行の一校一館の実態調査を行ったところ、学校側の強い要望によるものが多い。ホテルの能力に応じて複数校の受入が望ましいと提言。 また、ヒアリングでは旅行社から「JATAを通じて航空会社へ十、十一月の修旅専用便を一日一本運航を要請しており、県やOCVBも運輸省や航空会社に働きかけて欲しい」、「ホテルの事前押さえを特定の業者がやっており、学校側の要望を満たすホテルが取りにくい。これが続くと事前押さえをしている業者のみが沖縄への修旅を扱えるということになり、他の旅行社や学校が沖縄を敬遠するようになる」との指摘がある。 航空会社は「臨時便の運航は羽田の発着枠が限界で、無理」としている。 県内ホテルからは「特定の旅行社が事前仮押さえを行っているが、もしその旅行業者が修旅をとれなければホテルに対する何の保証もない。他の旅行社は比較的ホテルが取りやすい他県への誘導もあり得るので、県の指導をお願いしたい」との要望がある。 本ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は沖縄観光速報社に帰属します。 Copyright (c) 1996 Okinawa Kankou Sokuhousya. No reproduction or republication without permission. |