|   |  ▼▼ |  INDEX |  HOME |

上海から初の観光団

 中国大陸から初の観光団が訪れ、沖縄の青い海などを満喫、二泊三日の沖縄を体験した。

 一行は上海の商社関係者三十一人で、五月三十日午前十一時四十五分、那覇着の日航機で大阪から沖縄入りした。沖縄の受入を担当したサントラベルの許田志達社長らに迎えられ、宿泊の恩納村マリンビューホテルに向かった。

■31人、沖縄を満喫

 一行は沖縄観光の初日である三十日はムーンビーチで海水浴、夕食は伊勢エビステーキ、三十一日は午前中は南部観光、午後は中北部観光をした。二泊三日の後、沖縄を出発、大阪経由で上海に帰った。

 一行を世話した総合ワールドトラベル株式会社(本社東京)の黄國書さんは「中国大陸から沖縄観光に訪れるのは初めて。これまで視察などで少人数が訪れたことはあるが、純粋な観光は珍しい。中国大陸の観光客は今後とも伸びるのではないか。ただ沖縄はホテルが取りにくい。本土の旅行社に押さえられているので外客の入る余地がない。大阪や東京ではホテルも客に合わせて料金を立てている。例えば台湾は七千五百円、香港七千円、中国六千五百円などと支払い能力に応じている。大阪、東京ではこうした料金立ては常識となっている。香港が中国に返還されると観光のパターンも変わり、香港発・沖縄経由台湾とか、台北発・沖縄経由香港・大陸などの旅行が出てくると思う。すでに台湾の大手航空会社の香港=那覇航空路線開設の話しもあり、香港返還は観光にも大きな変化をもたらすと思う」と語った。

 また、サントラベルの許田志達社長は「沖縄は最近、世界的にも注目されている。台湾だけでなく、中国大陸や東南アジアからも観光客が訪れるようになるだろう。今回の観光団はその幕開けになると思う。外客に備えて那覇空港に通過客用の受入施設(トランジット)を早急に設ける必要がある。私の会社は台湾、韓国など、外客受入を専門に行っている。国際化時代に備えて外客受入を重視してもらいたい」と語っている。サントラベルは電話〇九八(八六六)〇〇〇四。バスは那覇交通が担当した。

 【トランジット】トランシットともいう。観光客は空港から外に出ないで空港内で出発時間を待ち、外国航空機に乗り継ぎ出来る。すなわち出入国手続きをしないで通過する。世界各国の空港にはトランジットの設備があるのが常識。那覇空港にもトランジットが出来ると国際常識に一歩近づく。


 |   |   |  INDEX |  HOME |

アコヤ貝の大量死は劣性遺伝の疑い

 本土では真珠をつくる「アコヤ貝」の大量死が問題化しているが、沖縄・八重山の海で四十六年にわたって黒真珠の養殖と取り組み、見事に成功させた琉球真珠の渡嘉敷進会長は「アコヤ貝の弊死」は「劣性遺伝が原因ではないか」と指摘、注目されている。また日本の真珠養殖業者は「奇麗な沖縄の海での養殖」に目をつけ、県内の漁協組合に「漁場を貸してくれ」と打診するなど真珠養殖を巡って沖縄の海が脚光を浴びている。

■琉球真珠の渡嘉敷進会長が指摘

 「アコヤ貝」の大量死が問題化し、海の水質汚染、密殖、薬品汚染などが原因ではないかと指摘されていることについて渡嘉敷会長は、全国の大学、水産試験場、研究所で原因調査が進んでおり、解明されるだろうが養殖を手掛けた専門家の立場からすると「劣性遺伝」の疑いが濃い、と指摘する。

 琉球真珠の前身は一九五一年、今から四十六年前に出来た球陽真珠である。球陽真珠は石垣市で真珠の養殖と取り組み、やっと一九七〇年黒真珠の養殖に成功した。技術を担当したのが渡嘉敷進氏である。

 沖縄で世界初の海洋博覧会が開かれた一九七二年には石垣市川平に真珠センターを開設、黒真珠の養殖成功を発信した。現在は琉球真珠として全国に知られている。

 その渡嘉敷氏が、今回のアコヤ貝死滅騒動に接し「水質汚染、密殖も大事な要因だが、アコヤ貝の劣性遺伝に大きな原因があるのではないか」と指摘する。

 渡嘉敷氏は「日本の進んだ真珠研究がアコヤ貝の死滅問題の解明と取り組んでいるので軽々しい発言は控えたいが原因の一つにアコヤ貝の劣性遺伝があるのではないか。日本ではアコヤ貝は母貝を掛け合わせるやり方を何十年と続けてきた。この結果、劣性遺伝をして、いまその結果が出てきたのではないか」という。

 琉球真珠ではフィリッピンから自然貝を毎年輸入している。その結果、母貝が死ぬというようなことは一度もない、という。

 シロチョウ貝は玉の直径が十ミリ以上。アコヤ貝だと八ミリ平均である。体格の大きな西欧人はシロチョウ貝から取れる大玉の真珠を好むが、小柄な体格の日本人、東洋人はアコヤ貝から取れる小型の真珠を好む、という。

 アコヤ貝の弊死について日本経済新聞は「真珠輸出大国・日本ピンチ」良質「アコヤ」減少、南洋産を調達、加工輸出―と報じている。

 月刊文芸春秋も六月号でジャーナリスト富坂聡氏が「真珠貝は炭坑のカナリアか」海が死んだ?、養殖真珠貝の全国的な大量死の怪を追って―というルポを掲載している。内容はいずれも水質汚染、密殖、ホルマリンの使用などを原因にあげている。

 そのせいかどうか、沖縄本島北部の漁業組合や離島の漁業組合には本土の真珠養殖業者から「漁場を貸してほしい」との打診があったといい、沖縄の澄み切った青い海で真珠を養殖しようという構想が持ち上がっていることを物語る。

 ホルマリンを大量に流して真珠を養殖し、その結果、魚まで死んでしまっては元も子もないと警戒する声もあり、真珠を巡って今後も話題になりそうだ。


 |  ▲▲ |   |  INDEX |  HOME |

豪華にカヌチャベイホテル&ヴィラズがオープン

 6月29日にグランドオープンするカヌチャベイリゾートはこれまでの常識を打ち破るリゾートとなる。80万坪の敷地にビーチ、ホテル、コンドミニアム、ゴルフ場他を備えた初の総合リゾートで、東海岸での展開も初めてだ。ホテル客室はスタンダードで52平方mとこれまでの35平方mの常識をはるかに上回り、快適だ。

■ホテル、ゴルフ場、ビーチ… 初の総合リゾート開発

 すべての客室に二六平方m以上の広いバルコニーが設けられ、南向きの部屋が階段状に配置されている(写真はプールサイドから見た客室)。四層のホテルは周辺の自然に溶けこむように造られ、見事な景観だ。全室フローリングでいたるところに木を使って自然の暖かみを演出している。

 客室は最大限に太陽の光を取り込めるように南側壁面は総ガラス張りになっている。展望は正面に大浦湾のブルー、ゴルフ場のグリーン、ホテルの赤瓦がくっきりと映える。十二室あるカヌチャスイートは全室バルコニーにジャグジーがついていて、ジャグジーにつかりながら東海岸の最高の景色が楽しめる。

 チェックインはホテルゾーン入口のセンター棟で行い、客室まではカートやシャトルバスでの移動になる。

 ホテル正面にブルーブラックのプールがあり、ジャグジー、プールサイドバー、シャワー・ロッカールーム、レストラン棟がプールを取り囲んでいる。

 グランドオープンを前にカヌチャリゾートは県内客や旅行社の担当者を対象にした試泊を開始しており、好評だ。客室の広さにまず驚き、快適であるという評価がすでに定着している。

 カヌチャとはもともと川の下という意味で、カヌチャビーチには清流が注いでいる。急ピッチでビーチサイドの整備が進められているところだ。

 企画面では広大な原生林を活用して夏休みの昆虫採集などの計画を練っているほか、マングローブ鑑賞ツアーなどもオプションで用意。

 アクセスは那覇空港からビーチバスを毎日七往復運行、約一時間半で結ぶほか、万座ビーチと結ぶシャトルバスも計画されている。

 ホテルは電話〇九八〇(五五)八八八〇。那覇営業所は〇九八(八六四)一一八四。

まちづくりの感覚で開発 白石武博専務に聞く

 カヌチャベイホテル&ヴィラズの開発準備室長の白石武博専務(写真)に聞いた。

―とにかく広い敷地に、型破りのリゾートをつくりましたね。

白石 八十万坪という広さは二十年経っても充分耐えられる広さだと思う。この事業は四十七年での償却を計画しているから、この規模はどうしても必要です。山の稜線より高い建物をつくらない、全部赤瓦にして沖縄の町中を造るというコンセプトです。ホテルのプロがいませんから、型破りのものができたというのは、その通りだと思います。

―泊まってみてビックリしたのは、客室がものすごく広いこと、ホテルの外観も見事だ。日本中でこういうホテルがつくれるのはおそらく沖縄だけだから、日本で初めての新しい形態だと感心しています。

白石 ベッドは1600×2150mmあるんですよ。大きな部屋に大きなベッド、大きな風呂、大きなテラス。大きいのがいいというわけで、みんな大きくした(笑い)。

 このタイプのものが今後もたくさん出てくれば、一企業ではできなかったリゾート開発がもっと大がかりにできるようになる。そうなって欲しいと思っています。

―それでいて価格は常識の範囲に収まっている。

白石 価格は需要と供給で決まるもので、ホテルの場合はサービスに対する満足度など、供給側が一方的にコントロールできない要素がある。ものすごく高くもないし、むちゃくちゃに安くもしていない。

 二人で使えば高級リゾートになるし、家族四人で使えばワイワイリゾートにもなる。

 基本的には需給バランスを崩さないという考えはあります。東海岸に建設したという点も実はその点を狙っていて、これまでになかった新しい需要をつくっていく。このロケーションからだと東村や辺土岬などの北北部圏を売ることができる。沖縄の新しい選択肢が増えたといわれるような開発を進めたい。

 ここには広さという可能性がある。北北部、西海岸、那覇とも連携してその上でビジネスとして成功させるのが僕らの使命です。

―試泊期間中の反響は。

白石 おおむね好評です。ハードは予定通りですが、ホスピタリティーをどうするかというところは読み切れない。スタッフを他のホテルに研修に出したり、学校で研修しているのですが、開業までに合格点にこぎつけたい。そこでどうすればいいかお客様から直接聞いてみようということで、試泊をスタートした。

―先日、アスキーの西社長が講演で、リゾートホテルで仕事もしたいという需要が必ず出てくるといっていた。実際われわれの仕事も一週間のうち二日くらいはコンピュータに向かっている計算になる。すると、週末はリゾートホテルで仕事ができるな、と思った。ここはそれにピッタリの環境ですね。

白石 あの講演聞きましたか。実はカヌチャリゾートの地下は全部光ファイバーが敷いてあって、客室には四回線づつ入っている。電話、ファックス、インターネットが同時に使えるようになっている。それで、西さんが同じようなことをいうものだから、早速名刺交換したら「もうそこまでやってますか」って感心していた。

―早いですね。

白石 通信系はNTTさんに総合プロデュースをお願いしました。あと各部屋にオンデマンドのテレビゲームが入ってますが、これは日本初です。また、場内PHSを使い部屋の掃除やカートの移動などの連絡を取りますが、これも日本で初めて。通信分野は進んでます。ホテルの造りは自然だけれど、見えないところにかなり投資してあります。十年経って回線を増やす工事をするとなると一層大きな投資が必要になるから、最初に高度情報通信の機能を取り入れておいた。

―ヴィラの売り方も季節毎にターゲットを絞って低価格を実現しましたね。

白石 これは僕と兄(沖縄サンビーチ開発専務)のアイデアなんです。レンタカーや観光バス、イナーナ(マリンレジャー)をやっていると、季節毎に旅客の目的や行動が違うことがよくわかる。

 同じお客様でも季節によって年齢層や求めるものが違う。そこで、これまでのコンドミニアムが通年で会員を募ったり、オーナーを募集しているのに対し、一年を縦に四つの季節に区切って、客室のタイプ毎に横に区切る。それぞれに料金を設定して、通年で買ってもらうよりかなり安くなっています。

 ヴィラは特に県外の人に買ってもらいたい。その人達の別荘が沖縄にあるとなると、旅行に行くなら沖縄に行こうよ、ということで大きな動機ができる。売れ行きも好評です。

―ピーク時の対応は。

白石 ヴィラはお客さんが使わないときホテル側がリースバックで買い上げます。こうして最ピーク時にホテルがコントロールできる客室を増やす。

 いま、ホテルが百三十二室、ヴィラが五十六室、七月に竣工予定が三十室、来年三月竣工予定が七十室あり、ピーク時には三百室前後をコントロールできるようになります。

―全体が完成するのはいつ頃ですか。

白石 二十年かけて千五百室まで持っていく計画です。だからリゾート開発というより街づくりをやっている感じです。千五百室がツインベースで半分稼働しても千五百人の人口ができるわけで、そこでは全く新しいビジネスが生まれてるでしょうね。千五百人のリゾート人口からどんなビジネスが生まれるのか、僕らにもわからない。

 むしろ、リゾート客の要望に応じて新しい開発を続けていくという考えがいいと思う。タラソテラピーも成り立つようになるだろうし、温泉を掘る計画もあります。山小屋のようなところで陶器の体験ロクロができるようにしたり、ひょっとしたら陶器をつくるために長期滞在したいという人が出てくるかもしれない。

 ―マーケットの要請を取り入れながら息の長い開発をしていくと。

白石 これから先のオプションは限りなくあります。全く新しいタイプのリゾートを今後造っていきます。


本ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は沖縄観光速報社に帰属します。
Copyright (c) 1996 Okinawa Kankou Sokuhousya. No reproduction or republication without permission.