第575号(2000年9月1日号)


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これでも南の玄関か 国際線ビル・立て直せの大合唱

■古い、狭い、施設が不備利用者無視、国際競争力ない

 那覇空港国際線ターミナルビルの整備を求める声が強い。特に中国上海=那覇の定期航空路線が開設されて以来、「急いで整備しなければいけない」と指摘と不満をぶちまける観光関係者が急激に増えている。

■ボーディングブリッジも通過客専用室もない【現状】

 那覇市鏡水の那覇空港地域、国内ターミナルそばにある。駐車場を備え、建物は鉄筋コンクリート造平屋階て。出発ロビーには各航空会社のカウンターが並び、税関の検査、登場待合い室がある。

 入国は入国手続きの後、そのまま那覇市内に出られる。ただ狭いため、一度に二機が到着するとあとの乗客は機内で待たされることがある。ボーディングブリッジもなく、雨のときはひどい目にあう。軒先で入国手続きを待つ羽目になる。最近、入国手続きをスムースに行うため、室内を少し拡張したが、本質は変わらない。観光関係者が指摘するのは次ぎの諸点である。

 建物自体が老朽化し、狭い。洗面所も狭.い。ボーディングブリッジもない。トランジット(通過乗り継ぎ客)用のロビーもない。外国の空港ビルはトランジット用のロビーが完備していてコーヒーラーラウンジやショッピングアーケードある。那覇空港ビルはこれの点で世界で最低の国際線ビルだ。国際観光振興や南の玄関というなら、国際線ビルを早急に整備しないといけない。

 現在、ビルの管理は那覇空港ターミナル株式会社が行っている。ターミナル株式会社の総務課に聞いた。

■現状は無免許営業那覇空港ターミナルの言い分【那覇空港ターミナル株式会社】

 利用客優先という主張はその通りです。国内線ターミナルが立派に整備されたので国際線が余計に見劣りするのです。現在、国際線の利用客は国内線の約三十五分の一(年間約三十万人)しかない。実は国内線が出来るとき、旧国内線、県内線、国際線の三つビルを買い取る約束が出来ていたのです。ところがその約束が果たせないまま、国は那覇空港ターミナルの営業権を取り上げたのです。しかし、そのまま閉めてしまっては外国のお客さまに迷惑をかけることになる。そこで従来運営し ていた那覇空港ターミナルがとりあえず面倒を見ましょう、と国際線の運営をやっているのです。この営業は異例の無免許です。私企業では採算がとれないが、お客さんのことを考えているのです。もともと旧国内線、県内線の利益で国際線を維持してきた。これを切り離すことが無理だったのです。新国内線ビルを作るとき国際線も同時に立て替えて渡り廊下でつなげばよかった。

■緊急課題と認識 沖合展開の中で論議【県の対応】

 一方、県の窓口である離島振興課では「緊急課題と認識している」と前置きして次のように話す。

 国際線ターミナルの重要性はいうまでもない。現在、平行滑走路、沖合展開などの議論あり、そのなかで新ターミナルをどうするか那覇空港整備促進連盟のなかで問題提起していく。すぐには出来ないので現在の建物を使いながら本格ターミナルを建設する以外にな.い。総合事務局や運輸省とも話し合って那覇空港の将来展望を含めて考えたい。例えば現在の空港ビル駐車場に暫定ビルを建て、暫定使用しながら本格ターミナルを建設することも考えられる。

■官立民営が最善 方向性だけでも示せ【那覇空港ビルディング】

 那覇空港ビルディングの仲里全輝専務は「採算を考えると私企業では難しい。やはり官立・民営の方がいいと思う」と語る。

■利用客本位の改善を【方向性】

 いずれにしても、南の玄関口、国際観光の振興、ハブ空港の実現を目指すなら、いきさつはどうであれ、将来の展望を含めた方向性を早急に示す必要がある。玄関口がお粗末では先進国の名が泣く。このままでは利用者に万全のサービスは提供できない。


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糸満市・130万個日本一の電飾 光と音の饗宴、大手旅行社も誘客

 糸満市の日本一の規模を誇るイルミネーション「平和の光」が今年も年末から新年にかけて行われる。二回目となる今年は十二月十五日から新春の一月三日までで、十二月三十一日には参加した人たち全員で「カウントダウン」が盛大に行われ、記念すべき二十一世紀の幕開けにふさわしいイベントになる。

■新世紀を迎え参加者全員でカウントダウン

 このイルミネーションは糸満市の西崎運動公園一帯を百三十万個の電球で飾り、出展企業が独自のアイデアでイルミネーションする。百三十万個は県民百三十万人にちなんだもの。国内ではこれまで仙台の六十五万個(仙台六十五万石にになんだもの)函館の三十万個を大きく上回る。

 糸満市が平和を願う県民の悲願を取り上げて昨年から実施しているもので、第一回の昨年は大手旅行社も積極的に参加し観光客の誘致に努めた。今年もJTB、日本旅行、近畿日本ツーリストの旅行大手三社が協賛して集客に乗り出す。イベントにつきものの駐車場は西崎一帯に約二千五百台分を用意し、さらに那覇から直行バスの運行も計画し、観客の利便を図ることにしている。

 会場の西崎公園一帯にはイルミネーションと共に飲食、ゲーム、舞台などの出展企業が軒を連ね、那覇を含めた南部一帯の年末恒例の一大イベントになる。最大のハイライトは二十一世紀を迎えるカウントダウンで午前零時の瞬間には花火を打ち上げ参加者が一斉に歓声を上げて新世紀を迎える。

 協賛企業も沖縄電力を初め、県内の有力企業が名乗りを上げ、今後は名実ともに日本一のイルミネーション事業を目指す。新年を迎えるのにすばらしいアイデアのイベントで昨年は初めての試みにも関わらず、三十五万人を集めた。今年は二十世紀の最後の年でさらに二十一世紀を迎えるに意義深い年だけに五十万人を目標にしている。

 主催者では糸満市商工会内に実行委員会を置き、準備を始めているが、いろいろな楽しい企画が考えられ、後は企画次第。三十一日のカウントダウンには県内の各産婦人科医院に呼びかけて午前零時に産まれた赤ん坊を会場内で発表して「新世紀ベイビー」を参加者全員で祝う。有名神社に出張開所してもらい、家内安全、健康長寿、世界平和、合格・必勝祈願などを捧げてもらい、さらにお神籤などももらえるなどの企画なども出てきそう。さらに家電各社の協力を得て大型スクリーンを設 置し、紅白歌合戦の中継、世界の有名都市の新年を迎える風景の中継、世界で一番早い日の出の風景、台湾や香港の企業にも呼びかけ、光の芸術を出展してもらう。全国一になったマーチングバンドの出演、第九の合唱、広報宣伝の一つとして全国民からアイデアを募集するなどいろいろ工夫すると県民をあげての楽しい催しになりそう。内容が良ければ北海道の雪祭りに負けない、国際的なイベントも夢ではない。

 出展企業もアイデア次第で売上を伸ばすチャンスとなるだけに参観者と一体となった出展内容に知恵を絞っている。

 このイルミネーション事業「平和の光」に関する出展希望などの問い合わせは糸満市商工会内、平和の光実行委員会事務局、電話〇九八(九九二)二八一六。


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中国団体訪日旅行の障壁除け

■半年で4000人、旅行社に減点制

 那覇=上海線の開設で中国人観光客への期待が大きいが旅行業関係者の間では「沖縄への中国人観光客がどっと来るのはまだ先」とする見方が多い。

 旅行解禁の対象は北京市、上海市、広東省の人達約一億人。ビザは有効期間三カ月、滞在期間十五日まで。参加人員は五人以上四十人以下。両国政府が指定した旅行社(日本側六十三社、中国側二十一社)の添乗員がそれぞれ同行する。今後半年で四千人の訪日が見込まれているが、全国に分散するから、沖縄のシェアは数百人前後と見込まれる。

 頭が痛いのは罰則。中国人旅行者の一人が不法滞在や偽装難民の問題等で行方不明になると日本の旅行社には減点一ポイントが課される。十ポイントになると一年間の営業停止。帰国報告書や実施報告書、事故等発生報告書の作成提出もある。採算面では中国側では六泊七日で十一万円から十四万円程度。

 中国側の関心は大都会の東京や大阪などにあるため地方への分散は「あと十年先」とみる人もいる。沖縄への旅行は中国人が日本旅行に慣れ、その上、志向がリゾートに向かうもっと先のことと見る関係者もいる。

 しかし、今後半年で四千人、次の一年で一万人との方針は訪日中国人の人数制限とも見られ、旅行社への罰則制度の具体的な設定は旅行は解禁したものの、実際には障壁をつくっているようなもので、これら障壁を撤回していくのが筋、という声も強い。


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