第577号(2000年10月1日号)


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恩納村にお菓子御殿を建設

 「紅いも」で有名な読谷村のお菓子のポルシェ(澤岻和子社長)が「お菓子御殿」を恩納村に建設する。四年前から建設計画を進めていたもので、恩納村瀬良垣に敷地を確保、ここに最先端の製造ラインを設置、お菓子製造が見学できる施設にし、青い海を見ながら休憩、出来立てのお菓子を賞味出来る喫茶コーナーも併設する。来年夏に開業の予定。西海岸にまた一つ名所が誕生する。

■ポルシェが来年夏開業、見学コース・休息所を併設

 ポルシェがお菓子工場を建設する場所は恩納村瀬良垣のダイヤモンドビーチ一帯の国道五十八号沿い、ブセナリゾートホテルまで車で約十分、全日空ホテルズの万座ビーチホテルまで約五分という絶好の立地。敷地面積は一万四千百三十一平方メートル、施設は二千四百二十八平方メートル。ここは地元の人や観光客の往来が多く、西海岸の「観光銀座」と言われる所。

 菓子工場は近代化した製造二ラインで工場見学と同時に出来立てのお菓子と抹茶やトロピカルドリンクなどを賞味する喫茶コーナーを併設。沖縄風の観光物産施設とし、眼下のコバルトブルーの東シナ海と真っ白なビーチを見ながら休息が出来る(写真)。

 施設は琉球王朝を彷彿させる「首里城」をイメージした赤瓦屋根の入母屋造りで入り口にはシンボルとして「守礼門」を配置し、観光客が立ち寄りたくなるような施設にする。

 ポルシェは昭和五十四年読谷村伊良皆に創業、昭和六十三年読谷村の村おこし事業に参加して紅いも菓子の生産を開始、以来「紅いも菓子ポルシェ」として広く知られるようになった。平成四年に関連会社の「ポルシエ食品」を設立、那覇市内の三越向かいに那覇店、県庁前の県庁前店など県内に六店の本支店を展開し、多くのファンに新鮮で美味しいお菓子を提供している。

 県知事賞や菓子博覧会栄誉賞、第二十三回全国菓子大博覧会で食料長官賞など数々の受賞に輝いている。

 ポルシェの「お菓子御殿」は土産品を仕入れて販売する一般の土産品店の形式ではなく、工場見学、休憩と賞味、出来立てのお菓子を直接販売する新形式の工場兼店舗施設となる。


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ウェルネス説明会開く OCVB 新魅力造りを目指し

 沖縄コンベンションビューローの「沖縄ウェルネスツアー開発事業説明会」が九月二十八日、那覇市内のパシフィックホテルで開かれた。県内の観光業者、市町村自治体の関係者など約百人が参加した。

 放送大学沖縄学習センターの尚弘子所長の「二十一世紀の沖縄におけるウェルネスについて」の講演があり、OCVBの平良吉彦企画課長が事業説明した。

 日本ウェルネス協会からも専務理事などが出席する予定だったが、那覇空港沖に貨物船が座礁して航空機の発着が出来なくなったため東京からの関係者の到着が遅れ予定が大幅に狂った。

 尚弘子さんは「沖縄の食生活は健康に大きな関係がある。健康は食生活から」と強調した。

 財団法人日本ウェルネス協会の「沖縄ウェルネスツアー開発事業」企画をOCVBが採用し基本計画をたてた。

 「新たな沖縄観光の魅力づくり」を目指して、というこの基本計画は関連産業間の連携システムやツアープログラマー、健康コーディネーターなどの人材育成、情報提供等の受け入れ体制にかかる整備事業を実施するのが趣旨。観光と健康を軸とした産業群の形成を図り、沖縄県の特色ある資源を活用したあらたな健康食品、サービス業、地場産業等のベンチャー企業の創出育成を目指す。また個人、小グループ、体験、参加型といった旅行、観光形態の変化に応えうる新たな観光システムづく りや地域活性化の有効な手段として効果が期待できるとしている。

 具体的な展開は「沖縄健康保養型推進三カ年行動計画」の策定、健康・保養型観光に対応するため、行政、関連業界、県民が取り組むべき行動指針を策定する。

■「受け入れ総合窓口の設置」
 旅行エージェントや参加者に対する情報提供、快適性、満足度を高めるため、推進母体として「沖縄ウェルネスビジターセンター」(仮称)を設立する。

■「モデル事業の実施及び評価」
 県内からモデル事業を希望する市町村を公募し、モデル事業を実施してその評価を報告する。今後の事業展開は次の通り。

■「平成十二年度」
一、ウェルネスの定義策定、ウェルネスツアーの基準造り、人材育成、システム開発。
二、NPO設立準備。
三、NPO参画者、地域を中心に調査を実施、ネットワークを構築する(ヘルシーアイランド構想はじめ各種調査の統合化、見直し)。
四、ウェルネスの基準造り、健康資源選定の基準造り。

■「平成十三年度」
一、NPOの役割を再度明確化、経営基盤の形成をはかり、医科学的な調査、ネットワークの拡充。
二、NPOの設立。
三、我が国及び近隣諸国の医科学的データの収集、ニーズ調査。
四、データ収集方法、ニーズ調査の開始、研究マネージメント、アセスメント手法の策定。

■「平成十四年度」
一、継続してNPOのネットワーク拡充に努め、沖縄ウェルネスツアーの発展的な展開。
二、NPOの活動開始。
三、医学的な調査研究の実施。
四、研究コンソーシアムの形成。

 沖縄ウェルネスビジターセンターはOCVB内に設置する。具体的な実施方法は今後論議を深めて各地の実状に応じて決める。またモニターツアーを近畿日本ツーリストが実施する。

■ニーズ先き取りの政策 長期滞在をどう実現するか

《解説》沖縄の滞在期間は三泊四日が主流(県観光要覧)だが、ウェルネスツアーでは六泊を想定している。 この分野に限れば、宿泊施設も長期滞在者を重視し、長期滞在を目指した方法に変わるだろう。人材育成も短期間ではできず、経験を積み重ねるためには相当の期間と教育が必要となる。広報でも「ウエルネス沖縄」を浸透させるため相当の資金が必要となる。これらの具体的な方策はまだ確定しておらず、来年に先送りされた。

 このプランを推進するためにはクリーン、グリーン、行き届いたサービス、雰囲気づくり、県民意識の確立など、やることが山積している。

 国民のニーズを先取りしたこのプランの実施でどれくらいの観光客の増加が期待できるか、まだ具体的なデータは出ていない。観光関係者も今後このプランの進展を注意深く見守る必要があり、OCVBの取組みが注目される。(渡久地政夫)


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ネット活用でホテルも混乱

■宿泊客のとんちんかんな声も舞い込む

 インターネットでのホテル予約システムがブームである。ほとんどがホテルを登録して、インターネット画面から予約ができるというシステムだが、このサービスへの新規参入業者の多くが、観光産業とは無縁のところが多く、単純にIT技術を売り物にしているだけ。一方、ネットを通じて宿泊した旅客がホテルの寸評を書き込める形式のページもあり、中には書き込んだ本人がとんちんかんな考えを押し付けている実態もあり、ホテル側としてはいたしかゆしだ。

■便利だがイメージダウンの恐れも

 有力予約サイトは会員数数十万人、ネットを通じた予約数が十数万件を誇り、ホテル予約の一大勢力に成長してきた。

 インターネットでのホテル予約サイトは続々登場してきており、gooで「ホテル予約」と検索すると二千件以上のサイトが現れる。ホテル単体でネット予約を受け付けるところもあり、ここで検索されたサイトが全て全国のホテルを予約できるシステムとは限らないが、ともかく数は多い。県内ホテルへのセールスも次第に激化してきた。

 予約サイトはそれなりの実績を上げている。多くはまずホテルを登録。サイト上で宿泊客となる会員を募集、登録会員に対し、予約を受け付ける。

 ところが登録を求められたホテルが「チケットレスを目玉にお客が支払った額の中から一五%を要求された。集金はしない、クーポンも発行しないのに一五%は異常じゃないか」というと「定款にそう決まっている」との返事。「ではキャンセルやお客が現れなかったら保証するのか」というと青い顔になっている、というネット販売業者も出てくる始末。

 ネットでのホテル予約は成功したところは強大な力を持ち始めたが、新規参入業者の中にはかなりお粗末なところもあるという実例だ。

 さらに、ネットの特性である双方向性がもたらす逆宣伝のケースも出てきた。

 ホテルの宿泊客がホテルの印象や感想をネット上に書き込めるタイプの予約システムがあって、ほとんどが「泊まって良かった」というプラスの評価をしているのに対し、一部にはとんちんかんな評価もある。

 「ホテルのドアに覗き窓がなくセキュリティーに問題がある」「予約確認の電話がホテルから二度あったが不在。留守電に電話を入れてくれとのメッセージだが、何で長距離電話代を客が払わなければならないんだ」「クレジットカードが使えず…もう二度と泊まらない」などなど、旅客の不満には際限がない。同時にセキュリティーが万全だから覗き窓は付けないというホテルのポリシーは無視される。

 この他、ビジネスホテルに泊まったのにシティーホテル並みのサービスがないという不満からフロントの対応が悪いなどさまざまだ。中にはホテルの使い方を知らないのではないかと見られる書き込みもある。

 しかし、フロントのちょっとした不適切な発言が次々とマイナスイメージの投稿を誘発するケースもあって、これが続くとホテルのイメージダウンは大きい。ホテルの中にはネットには詳しくないが営業のプラスになると登録はしたものの、そのような投稿があることを知らないというところもあって、ネット上でのマイナスイメージが独りでにふくらんでいるところもありそうだ。

 「宿泊客の無知に対してホテル側からのメッセージを掲示したい」とホテル側が申し入れて、改善されたケースもある。しかし、悪意の投稿に対しては全く手の打ちようがないというのも事実。

 ネットで宿泊客の生の声が伝わるようになり、確かに風通しは良くなってきたが、ネット予約業は戦国時代。団体旅客に対し、ホテル側が料金をオファーするという逆オークションができるサイトも現れた。こうなると予約担当者はネットの前にかじりついて応札に四苦八苦という限りない低価格競争に時間をとられるようになるかも知れない。

 ネット上の予約はホテルの個性やその地域に行ってみなければ分からないホテルの特性などをどう取り入れるか、宿泊客そのものをどう啓蒙していくかなどが今後の勝負となりそうだ。


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