第676号(05年4月1日)| ▼ | ▼▼ | INDEX | HOME | 最高級オープン 沖縄マリオットリゾート・かりゆしビーチ
![]() ■361室、840人収容 巨大プール、ふんだんに水使う 西海岸部瀬名地域に建設中だった沖縄マリオットリゾート・かりゆしビーチが完成し三月二十八日、内覧会を開いた。マリオットチェーンの最高級ブランドとなるホテルの開業で、沖縄観光は高品質競争という新たな時代の幕開けとなった(写真)。 ■品質競争時代の幕開け 沖縄マリオットリゾート・かりゆしビーチは四月一日、オープンした。予約は好調に入っており、沖縄観光は一泊五万円超の品質・価格勝負の時代に入った。外観は薄いピンクで、上から見ると海に向かってV字形の建物。V字の先端は最上階にロイヤルスイート、三階にチャペルがある。 十五階と十四階はエグゼクティブフロアーで、エレベーターにキーを持った係が付く。最上階の十五階にロイヤルスイート(二百五十u)がある(写真)。ベッドルーム、バストイレ、テラスのジャグジーがそれぞれ二つずつあり、リビングスペースも広い。室料は六十万円の設定。眼下にブセナリゾート、西海岸の本部町から万座ビーチまで見渡せる。 ![]() レストランは西洋料理「シャンベルタン」(九十六席)、イタリアンテラス「アドリア」(七十六席)、バーベキューテラス「サンセットガーデン」(八十八席)、沖縄料理「やあしばる」(九十二席)、中国料理「花林」(八十一席)、焼き肉「朝」(四十二席)、ロビーラウンジ「Reef」(七十五席)。ブティックかりゆし三店舗(コンビニ・沖縄みやげ、輸入雑貨、水着・ウェア類)がある。 三階にはチャペルの他、バンケットが三ホール(百六十三u、二百四十五u、二百二十u)あり、最大五百十四u、立食で二百七十人収容可能。また、バー「タイラ」(三十八席)、ラウンジ「ドリーム」(九十二席)がある。 一階のレジャープール、ヘルスクラブも充実している。ガーデンプールは県内最大。プールバー「サザンウィンド」、スパ&サウナ、ヘスルクラブにはインドアプール、エクササイズルーム、エスティティックサロンがある。駐車場は三百九十三台。 マリオットとの提携は客室デザインや詳細なサービス基準をかりゆし側がクリアするもので、定期的な品質チェックが入る。人的な派遣、資本の投入はない。
新ホテルはこれまでの県内リゾートの品質を大きく上回る内容を追求しており、内覧会に集まった旅行社、ホテル事業者からも最高品質との賞賛が聞かれた。
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![]() ■ハワイ 人数は充分、歩留まりを工夫 沖縄ハワイ国際シンポジウム「島嶼地域の観光産業振興‐総合的アプローチ」(外務省、沖縄県主催、写真)が三月二十五日、ロワジールホテルオキナワで開かれ、大学、行政などから四十人が駆けつけた。観光産業は島嶼地域の発展を左右する重要な戦略産業であることから、持続的に発展させることが島嶼地域の共通課題であり、「観光クラスター」という考えで観光の生産性や競争力を高めていこうというもの。外務省の佐藤正晴アジア大洋州局大洋州課地域調整官と牧野浩隆沖縄県副知事が開会挨拶。沖縄国際大学産業総合研究所仲地健助教授が「島嶼観光の高付加価値化を促進するための提言」、パネルディスカッション「観光産業の競争力を高めるための方策とは」で洲鎌孝OCVB常務理事、東良和沖縄県旅行業協同組合理事長、ラッセル・K・ウエノハワイ大学マノア校観光産業学リサーチ担当ディレクター、テリセネヤ・バヌヴェ・カウマイトトヤフィジー観光省主任経済計画官、マーク・アンソニー・オルケムパラオ電力会社対外広報官がそれぞれ発言した。 提言では仲地氏が「沖縄観光は低価格化が進み、旅行商品で二泊三日二万円台と安く、競争力が低い状態になっており、観光産業を核にクラスターを形成すべき。クラスターとはブドウの房という意味である。また、沖縄観光は許容量の上限に達している可能性があり、この許容量を算出するための研究に助成が欲しい」と述べた。 パネルディスカッションで洲鎌氏は「観光産業を核に県経済が一人立ちできよう産業を振興すべき。個人的には沖縄県の目指している六百五十万人は決して大きくはない」と述べた。 東氏は「二万円台のパッケージ商品が生産性を下げているというのは短絡的。生産性の向上には受け地の資源の活用が最も重要で、出発地は潜在顧客を掘り起こすのが重要な役目。十万円のツアーが提供できる」と述べた。 ウエノ氏は「クラスター化は良いやり方だと思う。ハワイは良くやっていると思う。ホテルやレストランの経営者は満足しており、むしろ人手不足で対応しきれないくらいだ。私達の感覚では充分に人は来ている。ちょっと前までは観光をどう成功させるかと考えていたが、いまはいかに歩留まりを高めるかを考えている」と注目される発言を行った。(次号でハワイ観光の分析予定) カウマイトトヤ氏は「フィジーブランドのマネジメントを行っている。フィジーには観光のプロが必要だ。観光客の声を聞くと、来訪の目的はフィジー人に会うためという人が多い。人口は八十万人で〇四年の観光客は四十万人と好調で、全部国際線の旅客だ。上限を見通す研究はまだないが、これまで毎年一三%増で観光客は増えており、収容力調査やホテルの客室調査も行っている」と述べた。
オルケム氏は持続可能な観光局でも仕事をしている。「観光産業はホテルだけのためにあるのではなく、すべての人々のためにあると考えている。パラオは日本、アメリカ、ヨーロッパ、台湾とは異なるサービスを行う。人口は二万人で観光客は八万九千人来ているから人が足りない。フィリピン、台湾から出向を受け入れているが、その人達も経験不足であり、人材の育成が急務だ。地域の人たちが参加できる観光をつくらないと成功しないと思う」と述べた。
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![]() ■島田氏 昔の観光地モデル通用しない 観光立国シンポジウム「国際競争力を持った観光・リゾートOKINAWAのあり方とは」(国土交通省、沖縄総合事務局主催、写真)が三月十八日、自治会館で開かれ、関連事業者、自治体から二百人が詰めかけた。 竹林義久沖縄総合事務局長の開会挨拶の後、島田晴雄内閣府特命顧問・観光立国推進戦略会議議長が基調講演。島田氏が司会してのパネルディスカッションで岩佐吉郎名桜大学客員教授、上地長栄沖縄県観光事業協同組合理事長(観光カリスマ)、今野由梨ダイヤルサービス社長、白仁昇フロンティアPR社長、洲鎌孝OCVB常務理事、東良和沖縄ツーリスト社長、平田大一勝連町きむたかホール館長が意見を述べた。 島田氏は「観光立国戦略と沖縄の可能性」について講演した。 観光は世界の戦略産業であり裾野の広い経済効果があり、自国通貨で勝負でき先進国でも発展途上国でも参入できる。地域の豊かな暮らしぶりの豊かさ、生活文化の誇りを見せるものであり世界諸国が国を挙げて頑張っている。日本の観光には美しい国土、海岸線、文化歴史など大きな可能性があるが、出国日本人客が千六百万人に対し、入ってくる観光客は六百万人とわずかであり、これを倍増させるために観光立国戦略が立てられている。 日本のインバウンドが弱いのは国内の温泉観光地をに向けた団体観光が中心で、大観光旅館、千人風呂など昔の発展モデルをそのまま継続したからだ。しかし、現代の観光客は団体旅行ではなくなり、社員旅行で上司が来るというのは最悪という状態になった。多様なモデルに対応できていないのが問題。 それを変えて行くには泊食分離、交泊分離も必要。さらに旅行業の免許試験は年に何回も開催してどんどん免許が取れるようにして、競争出来る環境を造るべき。 かつての大成功モデルはいま失敗モデルとなっており、これからは長期滞在、コンテンツ重視、顧客起点、受け地主導、選択の自由、地域資源の活用がキーワードになる。 沖縄の魅力は青い海、白い太陽、やんばるの森、健康長寿、生活文化、舞踊、空手の発祥地、工芸、キビ刈り体験、今日のパネルの平田さんのきむたかホールや観光カリスマの上地さんの琉球村、カヌチャヒルトなどたくさんある。 島田氏は最後に「沖縄は日本の宝であり、楽しさいっぱい、元気いっぱい、感動いっぱいの日本のふるさと、世界の憩いの場として観光を徹底的にやっていこうじゃないか」と呼びかけた。 ■感動産業として成功する パネルディスカッションで岩佐氏は「沖縄は観光立国に向けた役割として@アジア太平洋地域における卓越した観光・リゾート地域となることAわが国における観光リゾート地の先進地域を形成すべき」と述べた。 ■観光大臣が必要だ 上地氏は琉球村の取り組みを解説。「先人が残した無形の文化、伝統工芸などの文化に付加価値を付けて庶民文化の継承を図りたい。観光立国にあたって日本にも観光大臣が必要だ」と述べた。 今野氏は外国人客のあらゆる問い合わせに電話で応えるというサービスを提供している。日本バッシングが激しかったころに米国の女性経営者百人を日本の温泉に来てもらい、温泉、浴衣と和食で歓待したところ沢山の日本ファンが出来たエピソードを紹介。「東京で泣いたことがない私が、沖縄の優しさに触れて涙を流したことがある。これが沖縄の良さ」と述べた。 白仁氏は「離島を元気にする仕事をしており、四十の有人島で四国のお遍路のようなコースが造れる。そこでしかもらえない札所を造っては」とアイデアを披露。 ■友達がいる観光地は飽きない 洲鎌氏は「沖縄経済は四千億円の輸入超過。三位一体改革などでますます自立が求められ、沖縄観光にも政策面で新しい展開が必要」と述べた。 東氏は「沖縄旅行をしたいという魅力はまだまだある。大量輸送で五百万人まで来たが、全国から三十人だけ参加するイベントもある。石垣島トライアスロンなどバーゲン運賃で家族出来て下さいというやり方だと青い海、青い空という素材をもっと生かせる」と述べた。 平田氏は沖縄ミュージカル「肝高(きむたか)の阿麻和利」の演出家として注目を集めている。「ちゅらさんの弱さは何かを造りだしていないこと。阿麻和利の強みは自分たちの伝統文化を創り出していること。観光地に飽きたという観光客は観光地に友達がいないから」と人と人のつながりが観光地の基本であると明快に述べた。 最後に島田氏が「観光大臣はいい提言。東京で泣かない女が涙を流すのが沖縄。魂を解放させるところが沖縄の強み。感動産業として成功させましょう」と締めくくった。 本ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は沖縄観光速報社に帰属します。 Copyright (c) 1996 Okinawa Kankou Sokuhousya. No reproduction or republication without permission. |