第688号(05年10月15日)


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中央ツーリスト・シーポイント 新旅行予約システム開発

 ネット上で沖縄旅行を専門に販売するサイトを中央ツーリスト(宮平良一社長)が十月十七日に立ち上げた。システムはシーポイント(野澤浩樹社長=写真左)が開発、二十四時間電話対応可能な中央ツーリストの強みを活かす。県内ホテルや県民がアフィリエイト(提携)できる機能を内蔵し、インターネットのTV電話を組み込むこともできる画期的なシステムだ。

■県民のアフィリエイト可能 10月オープン TV電話も組み込める

 ネット上の中央ツーリストは、沖縄に特化したブログサイトとして月間千万ページビューの実績があり、どんどん成長を続けている「てぃーだブログ」のトップページに表示される。てぃーだブログの強力な集客力を活用して、沖縄旅行を販売する戦略。

 システム開発は今年七月に着手。四か月でオープンにこぎつけた。

 サイトは中央ツーリストが取り扱っている旅行商品の情報を、コントロールパネルから中央ツーリストの担当者が打ち込み、簡便にネット上にUPできるよう工夫されている。

 これまでネットでの旅行予約は大手旅行社のものが強かったが、地方から全国展開するのは珍しいケース。

 また、航空券を予約できない宿泊予約サイトと異なり、宿泊と航空座席、レンタカーなどがついた既存の旅行商品が予約でき、利用者の利便性は格段に高まる。ネットで予約する顧客へ二十四時間電話対応可能な中央ツーリストの強みを活かす。また、県内離島にまんべんなく店舗展開しているので、旅客のケア体制が整っている。

 シーポイントはてぃーだブログを開発して、県内ナンバーワンのアクセス数を誇るポータルサイトの構築に成功しており、月間ページビューは千万を越え、さらに拡大中。

 ネット上の予約サービスや物産販売はどれだけネットユーザーに見られているかが勝負を分ける。沖縄に特化したサイトとしててぃーだブログは国内トップのアクセスを誇る。

 旅行商品を中央ツーリストが提供し、システム開発をシーポイントが担当、開発費はシーポイントが負担し、今後、旅行商品が売れた時点で三百円程度の手数料を受け取る。開発費の回収には年間一万人規模の利用者が、数年以上継続することが必要になるが「アクセスを増やすのはわれわれの仕事。頑張って集客し、売上を確保したい」(野澤浩樹シーポイント社長)といっている。

 システムは中央ツーリストが独占使用する。中央ツーリストが仕入れ・販売する方式で他社も利用可能という。

 システムはアフィリエイトにも対応しており、ホテルが自社の客室を販売する際にも使える。また、近日中に県民も利用できるようにする。この場合、システムを通じて旅行の売買が成立すると県民に百円前後の手数料が支払われる。

 互いの顔を見ながらインターネットを使って話ができるスカイプなどにも対応できるシステム設計となっている。県民が東京の友人と会話中に中央ツーリストの予約担当者を画面上に呼びだし、旅行を決めることも可能になる。(本紙・渡久地明)

■てぃーだブログ

 シーポイントが開発したブログシステム・ポータルサイトで、沖縄県民や沖縄から情報を発信したい人に特化。ブログとは本人だけが書き込める掲示板のような仕組みで、読者のコメントを受け付けたり、注目した他のブログ上にこちらからリンクを張ることができる機能などがある。更新・修正が楽にでき、プロバイダーが無料で機能を提供しているため日本でも昨年から爆発的に増えている。ティーダブログには多くの県民が参加しており、沖縄の情報発信ステーションとして、その地位を確立している。


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報償旅行に600人 台湾最大手の保険会社

 台湾の大手生命保険会社・保誠人壽社のインセンティブツアー五百七十八人が十月十一〜十三にかけてチャーター便と定期便を使って次々来沖した。台湾企業が沖縄で六百人規模のツアーを組むのは珍しい。

 OCVBは那覇空港国際線ビルで歓迎横断幕を掲げ、ミス沖縄から全参加者にポストカードをプレゼント。団長で総経理の廖學茂さんには花束を手渡した(写真)。

 同社は台湾最大手の保険会社で、年に二回のインセンティブツアーを世界中で実施しており、大きなものでは昨年は千八百人がイタリアでパーティーを開いた。今年はクルーズ船ロイヤルパシフィック号を借り切って千人規模の沖縄ツアーを企画したが、船が内装工事中に火災に遭い、大榮旅遊とマリン観光が企画した航空機での沖縄ツアーに切り替えた。宿泊は残波岬ロイヤルホテルなど西海岸ホテルに分散した。

 ツアーには台湾で人気のロックミュージシャン伍佰(うーぱい)さんが同行し、パーティー会場で演奏した。


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9月好調だが、上乗せできた

■搭乗実績 運賃高い上旬、大幅ダウン

 航空各社が発表した九月の搭乗実績は前年実績を七%以上上回って好調に見えるが、十日ごとの到着客数を見ると、九月上旬は〇三年実績を大幅に下回っており(上の表参照)、価格のコントロールの仕方によっては九月は一〇%以上伸びた可能性がある。

 沖縄県のHPで公開されている十日ごとの航空乗客数(到着客数)を〇三年と今年で比較してみる。〇四年は平年とは大きく異なる気象条件だったため、気象条件が似ている〇三年と比較する。

 すると、今年の九月上旬は〇三年九月上旬に比べ人数で四万人弱減少している。これは〇四年から九月上旬の運賃を上げたため、九月上旬の旅行が市場から敬遠され、二旬以降にシフトした可能性が高い。九月上旬の価格改定は昨年十一月に本紙紙面で沖縄ツーリストの宍戸喜夫専務が指摘し、天候不順によるマイナスよりも、価格設定による不振であると述べていた(本紙第六六七号)。

 天候の影響が少ない今年と〇三年の実績を比較すると、宍戸専務の指摘が正しいことが分かる。〇四年は台風によって価格改定の影響が見えにくくなっていたとして間違いないだろう。

 今年は九月十二日までスカイマークが深夜便を運航したが、SKYの九月の供給は最大二千人程度の増加となる。つまり、航空大手は九月上旬の価格を上げて到着客数を四万人弱減らし、深夜便に二千人程度をシフトさせたということになる。ただし、観光客は九月上旬を避けて、中・下旬あるいは十月以降に旅行時期をシフトさせたと考えると、航空会社にとってプラス・マイナスして影響はゼロということもあり得る。

 しかし、単純に観光客が旅行時期をシフトしたのではなく、旅行を取りやめたとすると受け地にとってはマイナスである。航空会社にとって〇三年以前の運賃で八割超の利用率をとるより、〇四年以降価格を上げて六割の利用率でも利益が出たならプラスである。

 後者の場合、受け入れ側は単純に旅行客が減り、売上が落ちたというだけになる。

 グラフは〇三年と〇五年の一月からの十日ごとの航空到着客数である(今年はSKYの就航があったが、集計から除いた)。グラフの網を掛けた部分は九月一〜十日の実績部分だ。これを見ると、〇三年九月上旬に九割近い利用率をとったのに、今年は六割まで激減している。〇五年九月の航空会社の収益が〇三年と同程度かマイナスであるなら、九月上旬の価格設定は失敗であり、航空会社自身はもちろん、受け入れ側の収益を高めるためにも、価格は元に戻すべきである。


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